なんてベタな! 大混乱inお昼休み(人外コンビ編)
◇ 知らない人でもわかる登場キャラぷち紹介 ◇ エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル 年齢:600歳前後 見かけは10歳のちびっこ。だがその本性は真祖の吸血鬼。 人形使い、闇の福音、不死の魔法使いなどといくつもの二つ名を持つ最強の悪の魔法使い。 現在はネギの父、ナギから呪いをかけられて麻帆良の中等部で生徒しつつ学園の警備をしている。 絡繰茶々丸 年齢:2001年、起動 まほら大学の工学部で作られた女性型ロボ。エヴァのミニステル・マギ(魔法使いの従者)。 ゼンマイと魔法の力で動く、超AIやらを搭載した、科学と魔法の技術の結晶。 最近は感情や自我が生まれてきて、ネギに恋してるらしい。 |
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「ネ、ネギ先生大変です!」 「おや? いきなりどうしたんですか、しずな先生?」 「大変なんです、校内で食中毒です!」 「え、えええ!?」 魔法先生ネギま! X時間目 〜なんてベタな! 大混乱inお昼休み(人外コンビ部編)〜 エヴァンジェリン.A.K.マクダウェルは、真祖の吸血鬼である。 ――しかし、現在は人間の子供並の力しか持ち合わせていない。 不死性は損なわれてはいないが、魔力の減少によって風邪も引くし、花粉症も患う。 その原因は、『登校地獄(インフェルヌス・スコラスティクス)』と呼ばれる変な呪いのせいだった。 ぐるりゅりゅりゅ〜〜。 森の中のファンシーショップさながらのログハウスに、その内装とは似ても似つかない不気味な音が響き渡る。 「くそ……最近はぼーやの血をもらっているからといって油断しすぎたか……」 ぎりりと歯軋りをしてそう吐き捨てたのは、闇の福音と呼ばれる真祖の吸血鬼にして悪の最強魔法使い(自称)、エヴァンジェリン(以下エヴァ)だった。 風邪も引くし花粉症にもなるエヴァは、例に漏れず食中毒となっていた。 午後からの授業をサボろうと、学食で買いこんできたブツに問題があったらしい。 「本来の魔力があれば、このような雑菌細菌など体内に入り込んだところでなんともないものを……つつつ」 ブツブツと愚痴をこぼしながらトイレに駆け込む。 やはりトイレの中もファンシーな人形で飾られたとってもぷりちーな内装だ。 ピンクの便座カバーがかかった洋式便器の蓋を開き、エヴァの小学生ちっくなロリ顔&ロリボディに似つかないオトナパンツを下ろす。 便座に腰掛、片肘をついて再び愚痴る。 「まったく……この身体は不便すぎる……んっ」 びじゅううう――!! ぶじゅぶじゅぶじゅーーーっ!! ぶりぶりぶりっ!! ぶびゅるるるーーーっ!! びちゃびちゃびちゃびちゃーっ!! 爆発的な勢いでエヴァのお尻から噴出した水便が、便器の底に叩きつけられ、激しい水音を立てる。 「くっ……うう……」 再び刺すような痛みがおなかに走り、得意の悪態も口から出ないうちにうめき声へと変わってしまう。 ぶじゃあっ!! ぴゅじゅっ!! ぶりびしゃあああっ!! ぶじゅりゅびぃぃ〜〜っ!! びぶびぶびゅりーっ!! 水便が体外に飛び出た途端に四方八方へと飛び散り、跳ね返って尻たぶを汚す。 洋式便器でよかったと心から思う。 「和式はいろいろと好かん……んくっ!」 びぶりゅばっ!! びちびちびちっ!! ぶぴぴぴぴーーっ!! じゅぶばぶびゅーーっ!! びちゃびちゃ、ぶりゅぶりーっ、ばじゃばじゃっ!! 愚痴と一緒に水便が飛び出し、閉鎖された便器内にはじけ飛び臭いと汚物が溜まっていく。 ふと、そうしてイラつきながら踏ん張っていると、何事か部屋のほうがやかましいことに気づいた。 勢いよくチャイム代わりにカウベルが鳴ったかと思ったら、バタンと勢いよく扉が開いて、ぱたぱたと茶々丸が対応に行く足音、何事か言葉を交わした末に、扉の閉まる音。 実に慌しい来客のようだ。 「人が苦しんでるときにまったく……」 ブジュッ、ブジャッ、ブビビビビッ!! ブブブブブッ!! ピビューッ、プバァッ!! プジュウウウーッ!! プビッ、プバアッ!! 今度はおなら交じりのせいもあって、またしても盛大に便器内で拡散する水便。 それきりどうにか腹痛は治まり、程なく便意もなくなってきた。 「ハァ……やれやれだな……」 虚ろげな表情でため息をつき、自らの便でぐちょぐちょに汚れたお尻を拭く。 「ったく……気持ち悪いな……あとで風呂に入ろう」 紙を何枚も使い、ようやくきれいになったところで身なりを正す。便器を覗き込むと、便器中に飛び散って真っ茶色に染まっている。 便器にうずたかく積み重なった便とあわせると、白い部分を見つけ出すほうが困難そうだ。 「あとで茶々丸に掃除を頼まんとな……」 ため息をつき、水洗レバーを捻りトイレを出る。 「あ、マスター。おなかの調子は大丈夫ですか? まだ悪いようでしたら大学病院のほうへお薬をもらってきますが」 出てくると、待ち構えていたようなタイミングで茶々丸が話しかけてきた。 「いや、たぶんもう大丈夫だ。それよりなんださっきの客は? どこのどいつだ」 この家を訪ねてくる客は少ない。タカミチか、ネギか、さもなくばバカクラスのメンバーか……。 「はぁ。それがネギ先生が飛んできたのですが……」 「なんだ、やっぱりぼーやか。それでどうした?」 「それで、マスターはいませんかとなにやら大慌てな様子だったのですが、とりあえずいないと申し上げますと、また飛んでいかれました」 さすがに腹痛でトイレにこもっているとはいえなかったのだろう。 「ナイス機転だ。しかし、私に何の用事だ?」 「恐らくですが、今学園内に蔓延している食中毒のことかと。魔法か、魔法薬の類で解決できないかと思っているのではないでしょうか?」 茶々丸はすでに情報を掴んでいるらしかった。 「ふむ……しかし私が回復系の魔法は苦手だと知っていたはずだが」 「それでも、頼りにされたんでしょうね。マスターはネギ先生の師匠ですから」 にこりともせずに言う茶々丸に、頬を染めてそっぽを向くエヴァ。 「ふ、ふん。何度も言っているが私は悪の魔法使いだ。ただでさえ厄介な呪いをかけられている学園のために、誰が働いてやるか」 お得意の悪態も調子が戻ってきたようだ。吐き捨て、スタスタとその場を立ち去ろうとする。 「またそんなこといってテレないでください。魔法薬のストックを探しに行くのでしょう? もうこちらに出してありますよ」 と、茶々丸が半歩横にずれると、机の上にはずらりと魔法薬の瓶が並んでいる。 「なっ、な、なっ、だ、誰がテレてるんだ、誰が!? 最近言うようになったじゃないかこのボケロボっ、このこの、巻いてやる巻いてやる!!」 真っ赤になったエヴァは、茶々丸に飛び掛って頭のネジをがっしと掴む。 「あああ、そんなに巻いてはいけません巻いてはいけません」 ギリギリとネジを巻かれる茶々丸。 「いいや、許さん。もっと巻いてやる!」 さらにエヴァは茶々丸のネジをぐいぐいと押し込みながら、力強く巻き続ける。 「……!! い、いけませんマスター、それ以上巻いたら……!」 不意に茶々丸の声に焦りがにじんだ。 「ん? 巻いたらどうなるというんだ?」 「あああああ、そ、それ以上巻かれたら……ハカセが搭載してくれた新機能が作動してしまいま……!」 「そんな話、聞いてないぞ……?」 あのハカセがやることだ、きっとまともな機能ではないだろう。慌ててネジから手を離したエヴァだったが、どうやら遅かったようだ。 ギリギリギリと、ネジの音に混じって奇妙な音が聞こえる。 ゴゴゴゴゴ、と何かが流動するような音が。それも茶々丸のおなかから。 「い、いけませ……っ!!」 ブバババババババッ!!! ぶじゃあああああっ!! ぶじゅぶじゅぶぅぅぅっ!!!! 「う、うわっ、なんだこれ!?」 次の瞬間、茶々丸のお尻から壮絶な破裂音が響き渡った。一瞬にして茶々丸のパンツが汚く染まり、メイド服のスカートの裾からべちゃべちゃとパンツから溢れた何か落ちてきた。 真っ白なガーターベルトが一瞬にして茶色く染まる。 「あ、あ、あ……と、止まりませんマスター……!」 「だ、だからなんだこれは!? お、お前いつから○ンコするようになったんだー!?」 さすがのエヴァも大慌て。どうしていいのかわからず、おたおたと大声を上げるばかりだ。 「こ、これは正確には排泄物ではありません。体内に溜まった不純物が纏められて排除されているだけです」 最近芽生え始めてきた羞恥に頬を染めながら茶々丸は汚物を排泄、本人に言わせれば不純物を排除しながら説明する。
ぶりりりりりっ!! ぼどどどどどっ!! ぶもももももーっ!! びちびちぶりっ!! 「ふ、不純物だと……?」 エヴァは改めてその汚物に目をくれる。 外見は真っ茶色でどろどろ、まるでさっき自分がひり出した下痢便のようだ。だが、排泄物独特の悪臭はこれっぽっちも漂ってこない。 「は、はい……最近派手に動き回ることが多かった分、以前より体内に埃や泥などが溜まりやすくなってしまいまして」 もちろん理由はそれだけではない。川に自ら飛び込んで子猫を助けたり、ネギに出会うと回路が灼熱して思わず通常の3倍ほどの土煙を上げて逃げ帰ったり、そんなことを繰り返すことも原因のひとつだった。 「な、なるほど……それでメンテしなくても簡単に不純物・老廃物等を排除する装置、というわけか……」 「ネジを強く押し込みながら巻くと、起動します」 ビジャビジャーッ!! ビチチチチブリリリッ!! ジュルブバアアアッ!! ビリュビリュビリィーーッ!! 説明しながら排泄を続ける茶々丸。 「人間の汚物よりは汚くないのは分かったが、これはこれでかなりシュールな光景だな……」 「……はい」 自分の意思で止めることが出来ないらしく、茶々丸は真っ赤になって突っ立ったまんまだ。 パンツは不純物の重みでずり下がり、すでに機能を果たしていない。足元には、巨大な泥だまりが出来上がりつつある。 「しかし、そういう機能があるなら早く教えておけばいいものを……」 「そ、それは………」 恥ずかしいですから。そう言いたかったが、もじもじとするばかりで言葉が出てこなかった。 (……ロボが羞恥の感情を持つとはな……) 胸中で呟き、エヴァはため息をこぼした。 「しかしハカセも、何も人間と同じようにしなくてもな……」 「構造上、これがもっとも合理的だそうですので……」 やがて茶々丸の排泄が終わった。 ぶううううーーーっ!! ぶぶっ!! 「………」 「こ、これは決しておならなどではなく、不純物排除機能を使ったあとの放熱が行われるためでして……!」 スカートの裾を吹き上げるほどの勢いで放たれたおならを、放熱だと必死に弁解する茶々丸。 「ま、まぁいい。臭いがないのはともかく、汚物に違いないといえば無いからな。ちゃんとキレイに掃除しておくんだぞ」 「は、はい。わかりましたマスター。申し訳ありません」 「い、いや。私が原因でもあるしな。じゃ、じゃあちょっと私は出かけてくる」 「はい。いってらっしゃいませマスター」 下半身をどろどろに汚した茶々丸に見送られ、エヴァは魔法薬を抱えて家を後にした。 とりあえず、これを風の魔法などで学園全域に散布すれば、少なくとも現状よりはマシになるだろう。 風の魔法となるとネギの得意分野だ。自分も使えないことは無いが、そこまで面倒見てやる筋合いもない。 「やれやれ……この私が運び屋をしてやるんだ、ちょっとやそっとの代償じゃ済まさんぞ……クククク」 エヴァは不適に笑い、学校へと向けて歩き出した。 一方その頃。茶々丸は汚れたメイド服を脱いで、下着同然の格好で汚物の後始末をしていた。 自分の汚物をかき集め外に捨てる。それから、エヴァが使用していたトイレの掃除に取り掛かった。 「……マスターのは臭いです」 本人が聞いたらネジを巻くだけでは済まされないようなことを呟き、黙々と便器をこすり続ける。 惨劇は終わらない。……まだもうちょっとだけ続くんじゃ。 |
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あとがきっぽいもの 再掲載その5〜。 ロボ子に排泄させるためいろいろ考えた末の結果がコレ。スレのほうでは結構好評だったかな? 戻る |
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